かわいい愛猫との日々。
かけがえのない時間を一緒に過ごしてきた愛猫も、気づけばシニア期に。
猫も人間と同じように年を重ね、体にさまざまな変化が訪れます。
「最近、ごはんをよく残すようになった…」
「前まで食べていたフードが、なんだか食べにくそう…?」
こんな変化に気づいたら、それはシニア猫ならではの食事の悩みかもしれません。
この記事では、シニア猫の食事量が減る理由と対策、おすすめのフードを紹介します!
シニア猫の食事量が減る理由は?

一般的に、猫は7歳を超えるとシニア期に該当するといわれています。
シニア猫の食事量が減る理由は大きく分けて5つ。
詳しく説明していきます。
基礎代謝の低下
シニア猫も人間と同じように、加齢とともに基礎代謝が下がります。
もともとよく眠る猫ですが、シニア期になると睡眠時間がさらに長くなり、活動量が減ってきます。
そのため、必要なエネルギーが少なくなり自然と食事量が減っていきます。
内臓機能の衰え
シニア猫の食事量が減る理由には、内臓機能の低下があります。 年齢を重ねると、腎臓や肝臓、消化器官の働きが衰えてきます。特に腎臓の機能が低下すると、体内の老廃物をうまく排出できず、食欲の減退につながることがあります。また、消化器官の働きが弱まることで、食べ物の消化がスムーズにいかず、胃の不快感や消化不良を引き起こし、結果的に食事の量が減ってしまうこともあります。
嗅覚の衰え
猫の嗅覚と食欲は密接に関係しています。猫は食べ物の味というよりも、匂いに刺激されて食欲が湧いてきます。
シニア猫になると、加齢により嗅覚が衰え、食べ物の匂いを十分に感じ取れなくなり、その結果食欲が減退することがあります。
さらに、猫は嗅覚を使って食べ物の安全性を確認します。嗅覚が衰えることで、食べ物の新鮮さや安全性を判断しにくくなり、これが原因で食事量が減少することもあります。
口内環境の変化
猫は歯磨きが難しく、年齢を重ねるにつれてよだれの分泌量が減ってくるため、口内環境が悪化しやすくなります。
そのため口内炎や歯周病、歯肉炎になることが増えてきます。
どの症状も痛みを伴うことが多く、食事の際の強い痛みによって食べる量が減ってしまうことがあります。
病気の可能性
加齢による食欲減退は自然な変化の一つですが、病気が原因で食欲が落ちている可能性もあります。
特にシニア猫に多いのが「慢性腎臓病」。シニア猫の3匹に1匹がかかるといわれる、非常に一般的な病気です。
代表的な症状として「多飲多尿」があり、腎臓の機能低下によって水分の再吸収がうまくいかず、大量の尿として排出されてしまいます。そのため、水分不足を補おうとたくさんの水を飲むようになるのです。
食欲の低下に加えて、このような症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診されることをおすすめします。
シニア猫の食事量が減った時の対処法はある?

次に、シニア猫の食事量が減った時の対処法を4つ紹介します。
フードを温めて香りを立たせる
シニア猫の食事量が減った時の対処として、フードを温める方法があります。
フードを温めると、食材に含まれる脂肪分が溶け出しより強く香るようになります。
猫は嗅覚が優れているため、より強い香りにひかれて食欲が高まる可能性があります。
お湯を加えてフードを柔らかくする
現在与えているフードがドライタイプの場合、シニア猫には固くて食べづらくなっている可能性があります。
その場合は、お湯を加えて柔らかくしてあげると良いでしょう。
ふやけることで食感が変わり、食いつきがよくなるかもしれません。
お気に入りのおやつをトッピングしてみる
キャットフードを食べないシニア猫でも、お気に入りのおやつなら食べることがあります。その場合、いつも与えているフードにおやつをトッピングしてあげるのも一つの方法です。
大好きなおやつの香りに誘われて、フードも一緒に食べてくれるかもしれません。
ただし、注意点として、いつものフードにおやつを加えると、摂取カロリーが増えてしまうことがあります。カロリーの過剰摂取にならないよう、量に気をつけて与えてあげてください。
思い切ってフードを変えてみる
上記の対処をしても食事量が変わらなかった場合、思い切ってシニア猫用のペットフードに変えてみるのもいいでしょう。
シニア猫用のフードは、年齢に合わせた栄養バランスや消化に優れた成分が入っているため、シニア猫にとってより食べやすくなっていることが多いです。
フードの形状や噛みやすさも配慮されているので、猫が新しいフードに興味を持つことがあります。
ただし、注意点として急にフードを変えると猫にストレスがかかることがあります。
一週間ほどかけて少しずつ新しいフードを従来のものに混ぜてあげるとスムーズに移行しやすくなります。
▼さらに、食事環境を見直してみるのもおすすめです。
シニア猫は関節や腰に痛みが出てくることがあります。もし床に食器を置いている場合、食べる時に首や背中、腰に負担がかかることも。
猫用食器の高さは5〜8センチが理想的です。
フードだけでなく、食器が猫にとって快適かどうかも注意深く見守ってあげてください。
シニア猫向けフードの選び方のポイント

では、実際にシニア猫用のフードを選ぶ場合、どんなことに注意すればいいでしょうか。
選び方のポイントを3つ紹介します。
高品質なタンパク質を含むフードを選ぶ
シニア猫は加齢によって体力や筋力が落ちやすくなります。
それを補うためには、良質なタンパク質 が必要です。
しかし、タンパク質の摂りすぎはシニア猫の負担 になることも。
適量を守ることが大切で、目安として含有量が25〜30%のフード を選ぶとよいでしょう。
また、シニア猫には 「量より質」 が重要です。
特に注意したいのが 4Dミート(死んだ動物の内臓や骨などを使用した粗悪な肉)。
原材料が明確に記載されているフードを選ぶことで、より安心して与えられます。
炭水化物が少ないフードを選ぶ
猫は肉食動物 なので、炭水化物の消化吸収が苦手 です。
胃腸への負担を減らすためにも、低炭水化物のフード を選ぶようにしましょう。
また、炭水化物は体内で糖に変わるため、運動量が減ったシニア猫の肥満の原因 になります。
特に安価なキャットフード には、かさ増しのために炭水化物が多く含まれていることがあるので注意が必要です。
フードを選ぶ際は、成分表示の最初に「魚」などのタンパク質が記載されているものをチェックしてみてください。
添加物の少ないフードを選ぶ
キャットフードには、彩りや香りをよくするために合成着色料や香料が含まれていることがあります。
内臓機能が衰えてきたシニア猫にとって、これらの添加物は消化吸収の負担になることも。
毎日食べるフードだからこそ、できるだけ添加物の少ないものを選ぶことが大切です。
鮮度が良く、より体に優しいフードを与えたい場合は、無添加のものも検討してみてください。
シニア猫向けフードおすすめ4選

続いて、おすすめのシニア猫向けフードを4つご紹介します。
ロイヤルカナン エイジング+12
はじめに紹介するのは、ロイヤルカナンの「エイジング+12」。
ロイヤルカナンは、世界的に有名なペットフードメーカーで、50年以上にわたり犬や猫の健康を考えたフードを開発しています。
「エイジング+12」は、12歳以上のシニア猫のために作られたドライフード。加齢による嗅覚・味覚の変化に配慮し、食欲をそそる風味 に仕上げられています。
また、シニア猫が噛みやすいように2層構造のキブル(粒) を採用。顎や歯の力が弱くなった猫でも無理なく食べられる工夫がされています。
オールウェル 10歳以上の腎臓の健康維持用 フィッシュ味
続いて紹介するのは、「オールウェル 10歳以上の腎臓と健康維持用 フィッシュ味」。
オールウェルは、日本の大手衛生用品メーカーのユニチャームが販売してるキャットフードです。
オールウェルの最大の特徴は、猫の吐き戻し軽減効果があるところ。(※個体差あり)
独自の食物繊維配合技術で特許も取得。信頼できるドライフードです。
吐き戻し軽減だけでなく、シニア猫の腎臓にも優しいリンの配合量になっています。
また、魚のうまみを詰め込んだ粒に、挽き小魚とささみのフリーズドライパウダーをまぶし、シニア猫の食欲をそそる工夫もされています。
着色料・香料不使用の明記もあり安心です。
吐き戻しが多いシニア猫には、オールウェルを取り入れて様子を見てみるのもおすすめです。
ロイヤルカナン エイジング+12 ウェット
こちらは、上記で紹介した「ロイヤルカナン エイジング+12」のウェットタイプです。
ドライタイプ同様、リンの配合量が適切に調整されており、シニア猫の腎臓への負担を軽減します。
また、健康的な関節維持のために、EPAやDHAなどの豊富な脂肪酸が含まれています。
成分表のトップに「肉類(豚、鶏)」と記載されており、タンパク質も豊富であることがわかります。
ウェットタイプを好むシニア猫におすすめです。
アイシア 黒缶パウチ 15歳頃からのまぐろとかつお
最後に紹介するのは、アイシアの「黒缶パウチ 15歳ごろからのまぐろとかつお」です。
キャットフードの定番「黒缶」は、40年以上愛され続けているロングセラー商品。 まぐろとかつおの赤身肉をベースにした栄養豊富なウェットフードです。
通常の缶タイプも人気ですが、「黒缶パウチ」は原材料に穀物を使用していないグレインフリーであることが特徴。 穀物アレルギーを持つシニア猫にも安心して与えられます。
まとめ あなたのシニア猫にぴったりなフードを選ぼう

今回は、シニア猫の食事量が減る理由と対処法を紹介してきました。
シニア猫の食事量が減る原因
- 基礎代謝の低下
- 内臓機能の衰え
- 嗅覚の衰え
- 口内環境の変化
- 病気の可能性
年齢を重ねるとともに、身体の内的な要素が衰えて食欲がなくなってきます。
食欲を刺激するために、従来のフードの嗜好性を高める工夫をしてあげましょう。
シニア猫の食欲が減った時の対処法
フードを温めて香りを立たせる
まずは、食欲と密接に関係する嗅覚を刺激してあげるとよいでしょう。
お湯を加えてフードを柔らかくする
従来のフードが固くて食べにくいのかも。
噛む力や歯が弱ってきたシニア猫に適した対処法です。
お気に入りのおやつをトッピングしてみる
好きなおやつが一緒なら食欲が刺激されて食いつきがよくなるかもしれません。
思い切ってフードを変えてみる
上記の対処法でも変わらなければ、思い切ってシニア猫用のキャットフードに変えるのもおすすめです。
シニア猫向けに様々な配慮がされているので、安心して与えることができますよ。
おすすめのシニア猫キャットフードは以下の4つ。
特徴やどんなシニア猫に向いてるかを簡単におさらいしましょう。
ロイヤルカナン エイジング+12
リンの含有量をシニア猫向けに適切に調整しています。
2層構造のキブル(粒)で噛みやすい。
ドライフードが好きなシニア猫向け。
オールウェル 10歳以上の腎臓の健康維持用
吐き戻し軽減効果があるのが特徴です。
吐き戻しが多いシニア猫にぴったり。
ロイヤルカナン エイジング+12 ウェット
関節の健康維持のための豊富な脂肪酸が配合されています。
足腰が気になり出したり、ウェットフードが好みのシニア猫にどうぞ。
アイシア 黒缶パウチ 15歳頃からのまぐろとかつお
赤身肉をベースにした栄養豊富なフード。
グレインフリーでアレルギーや好みにも配慮しています。
猫も人間と同じように年齢を重ね、必要な栄養素や食べやすさ、好みが変わっていきます。
今まで食べていたフードを残すようになったり、食べにくそうにしていたら、それは愛猫からの小さなサインかもしれません。
そんなときは、シニア猫用のフードを取り入れてみるのもひとつの選択肢です。
あなたの愛猫にぴったりのフードが見つかり、これからも健やかで穏やかな日々を過ごせますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。